日本の七福神の一柱、大黒天を象った、重厚な金属工芸の置物です。丸い頭巾をかぶり、満面の笑みを浮かべた好々爺の姿は、見る者の心を和ませ、福をもたらしてくれます。右手には打ち出の小槌を高々と掲げ、左肩には大きな福袋を担ぎ、足元には豊かな米俵を踏みしめています。深みのある色合いと艶やかな光沢は、時を経た風格を感じさせ、江戸時代から近代にかけての日本の金属工芸技術の粋を今に伝えています。五穀豊穣、商売繁盛、財運招福の象徴として、家庭や店舗を見守り続けてきた、福徳の神の化身です。

詳細
大黒天は、もともとインドのヒンドゥー教の神でしたが、日本に伝わり、七福神の一柱として広く信仰されるようになりました。鎌倉時代以降、現在のような「打ち出の小槌と米俵に乗る好々爺」の姿が定着し、富や福をもたらす神様として、庶民の間で親しまれてきました。この像は、そうした伝統的な大黒天の姿を忠実に再現しています。
力強く躍動感のある立ち姿、表情や服装の細かな彫り込み、俵の模様に至るまで、高い技術によって丁寧に仕上げられています。金属工芸ならではの重厚感と、深みのある色合い、艶やかな光沢は、長い年月を経た古美術品のような風格を醸し出しています。江戸時代から近代にかけて制作されたと考えられる、日本の伝統工芸の価値ある一品です。細部まで丁寧に造り込まれた表情や衣服の襞、米俵の編み目の表現は、職人の卓越した技を物語っています。

おすすめの用途
玄関や床の間、リビングの飾り棚に置けば、その存在感が空間を引き締め、福徳と繁栄をもたらす守り神として、日々の暮らしを見守ってくれます。商売繁盛を願う店舗やオフィスに飾れば、来客に好印象を与え、商運を招く縁起物としても最適です。新築祝いや開店祝い、還暦祝いなど、人生の節目を祝う贈り物としても、大黒天像は特別な意味を持ちます。リユース品として、前の持ち主が大切にしてきた福徳の歴史を受け継ぎ、新たな場所で再び福を呼び込む役割を果たしてくれるでしょう。日本の伝統工芸と信仰が融合した、一生ものの宝物です。

インテリアコーディネート提案
【和モダンスタイル】
畳の床の間や和室の床柱、木製の飾り棚に配置すれば、伝統的な日本の美意識が現代的に洗練された空間が生まれます。大黒天の穏やかな笑顔が、和の静謐な雰囲気に温かみを添えてくれます。
【クラシックスタイル】
アンティーク家具や重厚なサイドボード、大理石の台座の上に飾れば、まるで美術館のような格調高い空間が完成します。金属工芸の重厚感が、クラシックなインテリアに見事に調和します。

品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。