1870年代から1920年代頃にフランスで製作された、ロココ様式の華麗な真鍮製燭台です。2本のキャンドルを灯すことができるこの作品は、当時のフランス貴族文化における優雅な美意識を今に伝える貴重なアンティークです。
最も印象的なのは、中央から伸びる有機的な枝状の装飾です。まるで生命力あふれる蔓植物が成長するように、自由奔放に広がる真鍮の枝は、ロココ様式特有の非対称的な美学を体現しています。その枝々には繊細に作り込まれた花と葉のモチーフが配され、一部には陶磁器製の彩色された花飾りがアクセントとして添えられています。ピンクや淡い色合いの陶花が、金色の真鍮と調和して優美な印象を生み出しています。
真鍮特有の温かみのある金色は、経年変化によって深みのあるアンティークゴールドの色調へと変化しており、磨かれた部分と古色のついた部分のコントラストが、時を経た味わいを感じさせます。台座は安定感のある円形で、細かな装飾が施されており、全体として彫刻作品のような芸術性を持っています。
おすすめの使用方法・用途
ダイニングテーブルの中央に配置して、特別なディナーやパーティーの際にキャンドルを灯せば、ロマンティックで格調高い雰囲気を演出できます。揺らめく炎が真鍮の装飾に反射して、幻想的な光の演出を生み出します。
リビングルームのマントルピースやサイドボードの上に飾れば、キャンドルを灯さなくても彫刻的な美しさを持つオブジェとして空間に華やぎをもたらします。書斎や応接室では、アンティークコレクションの一部として、あるいは会話のきっかけとなる印象的なインテリアアイテムとして活躍します。寝室では、リラックスタイムにキャンドルを灯すことで、優雅で穏やかな時間を演出できます。フランスアンティークならではの芸術性が、日常に特別な美を添えてくれるでしょう。
インテリアコーディネート提案
フレンチロココスタイルでは、曲線的な家具や淡いパステルカラーのファブリック、ゴールドフレームのミラーや絵画と組み合わせることで、18世紀フランス宮廷を思わせる優雅な空間を作り出せます。この燭台をホワイトやクリーム色の大理石天板のコンソールテーブルに配置し、周囲にクリスタルのシャンデリアやシルクのドレープカーテンを合わせれば、贅沢で洗練されたサロンのような雰囲気が完成します。
エクレクティックシックスタイルなら、あえてモダンな空間にこのクラシカルな燭台を配置することで、新旧の対比が生む独特の魅力を引き出せます。ミニマルな北欧家具やコンテンポラリーアートの中に、この装飾的な真鍮燭台を置くことで、空間にドラマティックなアクセントが生まれ、個性的でありながら洗練された印象のインテリアになります。ダークトーンの壁面に配置すれば、真鍮の輝きがより一層際立ちます。
品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。