17世紀から18世紀にかけて製作された、フランスの伝統的なファイアンス焼きの装飾皿です。ファイアンスとは錫釉を施した陶器で、ヨーロッパで広く愛された高級陶磁器の技法として知られています。裏面に刻まれた「P.B.」の銘は、製作工房や職人の署名と考えられ、歴史的価値を物語る貴重な証です。
中央には優雅な壺型のデザインが描かれ、周囲を花卉文様と青いアラベスク模様が取り囲む構図は、バロック様式の装飾美学を反映しています。鮮やかなブルー、イエロー、グリーンの多彩な色使いは、当時の絵付け技術の高さを示しており、手描きならではの温かみと繊細さが感じられます。
波打つようなスカラップ状の縁取りも優雅で、全体のデザインに動きと華やかさを添えています。数百年の時を経た貫入(表面の細かなひび)や経年変化は、アンティークならではの味わいとして、この皿に歴史の重みと独特の風格を与えています。
おすすめの使用方法・用途
ウォールデコレーションとして壁に飾れば、空間に歴史と芸術性をもたらす美しいアクセントとなります。専用の皿立てを使ってサイドボードやシェルフに飾れば、アンティークコレクションの目玉として存在感を発揮するでしょう。
玄関やダイニングルームの飾り棚、リビングのマントルピース上など、視線が集まる場所に配置するのが効果的です。実用としてではなく鑑賞用として大切に飾ることで、17世紀から18世紀のヨーロッパ文化の香りを日常空間に取り入れることができます。フランス陶磁器愛好家やアンティークコレクターにとって、特別な価値を持つ一品です。
インテリアコーディネート提案
フレンチカントリースタイルでは、ホワイトウォッシュの木製家具やプロヴァンス風のファブリックと組み合わせることで、南フランスの田舎家を思わせる温かみのある空間を演出できます。複数の絵皿を壁面にギャラリー風に配置すれば、より本格的なフレンチアンティークの雰囲気が楽しめます。
エクレクティックモダンスタイルなら、あえてコンテンポラリーな空間に配置することで、歴史的工芸品がモダンアートのような存在感を放ちます。ホワイトやグレーの壁面に単独で飾ることで、青と黄色の鮮やかな色彩が際立ち、空間に個性的なアクセントをもたらします。現代アート作品と並べて飾るミックススタイルも魅力的です。
品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。