フランスのガラス工芸家デラッテ・アンドレ（1887-1953）による、鮮烈なオレンジ色が印象的な洋梨型ガラス花瓶です。20世紀初頭のアールデコ期に活躍したデラッテならではの、大胆な色彩感覚と装飾センスが光る逸品です。
艶やかなオレンジの地に、黒い熱エナメルで描かれた幾何学的な縦線のパターンが放射状に配され、モダンでダイナミックな視覚効果を生み出しています。正面には白と黒のエナメルで装飾的な花文様が施され、アールデコ特有の様式化されたデザインが際立ちます。ネックと口縁部は深い黒色で仕上げられ、全体のデザインを引き締める効果を発揮しています。
コンパクトな洋梨型のフォルムは安定感があり、手のひらに収まるほどの愛らしいサイズ感です。熱エナメル技法による装飾は表面に適度な凹凸と質感を生み、光の当たり方によって表情が変化します。中古品ならではの時代を経た風合いが、作品に深みと価値を添えています。
おすすめの使用方法・用途
コンパクトなサイズ感を活かして、デスクやサイドテーブルに一輪挿しとして飾るのがおすすめです。野の花や季節の小枝を一本挿すだけで、空間に鮮やかなアクセントが生まれます。
リビングのシェルフやマントルピースにオブジェとして飾れば、それだけで存在感のあるアート作品となります。複数の小さな花器やガラス工芸品とコレクションディスプレイするのも素敵です。書斎の本棚や窓辺に置けば、光を受けて輝くオレンジ色が空間を明るく彩ります。アンティークガラスのコレクションとして、またアールデコ期の装飾芸術を日常で楽しむアイテムとして、多様な飾り方が楽しめます。
インテリアコーディネート提案
アールデコモダンスタイルでは、幾何学模様のラグやクロームメッキの家具、黒漆のサイドテーブルと組み合わせることで、1920-30年代のパリを思わせる洗練された空間を演出できます。ミラーやガラスブロック、幾何学的なアートポスターを配し、オレンジ色をアクセントカラーとして他のファブリックや小物で呼応させれば、統一感のあるスタイリッシュなインテリアが完成します。
エクレクティックコンテンポラリースタイルなら、シンプルでモダンな白い空間に色彩のアクセントとして配置することで、現代的なインテリアに個性とアート性をプラスできます。北欧家具やミニマルなデザインの中に、この花瓶の鮮やかなオレンジと装飾的なデザインを取り入れれば、新旧が調和した独創的な空間が生まれます。グリーンの観葉植物や抽象画と組み合わせれば、さらに洗練度が増します。
品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。