深みのあるマホガニー調の木肌に、華やかな真鍮色の飾り錠が映える、東洋の美意識を纏った化粧台です。20世紀半ばから後半頃にかけて、アジアの伝統的な木工技術とコロニアルスタイルが融合して生まれた、重厚でありながら優雅な逸品です。上部は箱型のチェストになっており、化粧品やアクセサリーを大切に収納できます。前面中央に配された円形の飾り錠は、装飾性とセキュリティを兼ね備え、開閉のたびに特別な時間を演出してくれます。脚部には透かし彫りの装飾が施され、東洋家具ならではの繊細な意匠が光ります。時を経た艶やかな木肌が、使う人に静かな品格をもたらしてくれる宝物です。

詳細
この化粧台は、中国様式とコロニアルスタイルの影響を色濃く受けた、アジアン・アンティークの魅力が凝縮された作品です。堅木を使用し、ダークブラウンから赤みがかったブラウン仕上げで、光沢のある美しい表情を生み出しています。この深い色合いは、時代を経るごとに味わいを増し、木材特有の温かみを感じさせてくれます。
前面中央の真鍮色の飾り錠は、単なる機能金具ではなく、芸術品としての価値を持ちます。円形の装飾が施された蝶番錠は、東洋の伝統的な意匠を受け継ぎながら、華やかさと実用性を両立させています。箱を開けるたびに、この美しい金具が目に留まり、日々の身支度を特別な儀式のように感じさせてくれるでしょう。
脚部の透かし彫りは、中国家具や和家具に見られる伝統的な意匠で、刳形と呼ばれる装飾的な切り抜き技法が用いられています。この細やかな細工が、重厚な箱型の本体を軽やかに見せ、全体のバランスを美しく整えています。1950年代から1980年代頃にかけて、東洋の様式を好む欧米市場向けに製作された輸出向け家具の可能性もあり、アジアの伝統技術と国際的な美意識が融合した、時代の証人とも言える存在です。

おすすめの用途
寝室やドレッシングルームに配置すれば、朝の身支度や夜のスキンケアの時間が、特別なひとときへと変わります。箱型のチェストには、化粧品、香水、アクセサリー、そして大切な思い出の品々を収納できます。天板を開けたり、前面を開いたりする構造は、使うたびに宝箱を開けるようなワクワク感をもたらしてくれるでしょう。
脚付きの台が全体を持ち上げているため、床から適度な高さがあり、座って使いやすい設計になっています。椅子やスツールと組み合わせれば、本格的な化粧台としても機能します。また、リビングや玄関に置いて、鍵や小物を収納するコンソールテーブルとしても活躍します。東洋の美意識が宿るこの家具は、空間に異国情緒と静かな品格を添え、日常に非日常の彩りをもたらしてくれるはずです。

インテリアコーディネート提案
【アジアンスタイル】
竹や籐の家具、シルクのクッション、蓮の花を飾った花瓶と組み合わせれば、バリ島やベトナムのリゾートホテルのような、エキゾチックで落ち着いた空間が完成します。東洋の伝統美が調和する心地よい空間です。
【コロニアルスタイル】
ダークウッドの家具、レザーのソファ、アンティークのランプと合わせることで、植民地時代の邸宅を思わせる重厚でエレガントな雰囲気が生まれます。真鍮金具の輝きが、クラシックな空間に華やぎを添えます。
【モダンスタイル】
シンプルな白壁やミニマルな家具と対比させることで、アジアンアンティークの存在感が際立ち、現代的でありながら個性的なインテリアが実現します。伝統と現代が融合した、洗練された空間を楽しめます。

品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。