1800年代後半にフランスで製作された、歴史的価値の高いライティングデスク（秘書台）です。19世紀のヨーロッパ上流階級で愛用された、機能性と美しさを兼ね備えた貴重なアンティーク家具です。
最大の魅力は、上質なウォールナット材に現れた美しい縮み杢（カーリーフィギュア）の木目です。波打つような独特の表情が、光の角度によって表情を変え、自然が生み出した芸術を感じさせます。天板には高級感あふれる大理石（マーブルトップ）が配され、重厚な存在感を放ちています。
中央のフラップ扉を開くとライティングデスクに変身する巧みな設計が秀逸です。本体には4杯の引き出しがあり、文具や貴重品を収納できます。真鍮の取っ手と鍵穴のエスカッションが、当時の職人技を物語ります。フルート装飾が施された側面の支柱や、ろくろ挽きの脚部など、ネオクラシカル様式の格調高いディテールが随所に見られます。
おすすめの使用方法・用途
書斎やホームオフィスでは、手紙を書いたり日記をつけたりする特別なライティングスペースとして活躍します。フラップ扉を閉じれば美しいチェストとして、開けば機能的なデスクとして、空間を有効活用できます。
リビングルームでは、コンパクトなワークステーションやディスプレイ収納として使用できます。大理石天板の上には花瓶や写真立て、アートオブジェを飾り、引き出しには文具や手紙、大切な思い出の品を保管できます。
寝室では、ナイトスタンドやジュエリー収納としても最適です。朝の手紙を読んだり、就寝前に日記を綴ったりする静かな時間を、このアンティーク家具が優雅に演出してくれるでしょう。コンパクトなサイズ感が、日本の住空間にも調和します。
インテリアコーディネート提案
フレンチクラシックなスタイルでは、ダマスク柄の壁紙やシャンデリア、ベルベットのアームチェアと組み合わせて、19世紀パリのサロンを再現しましょう。ペルシャ絨毯や金彩のフレーム入り絵画、革装丁の古書を配することで、文学と芸術が薫る知的な空間が完成します。アンティークブロンズの燭台や羽根ペンを飾れば、まるでバルザックの小説に登場する書斎のような雰囲気を楽しめます。
エクレクティックモダンでは、あえて現代的な白壁やミニマルな空間に配置し、北欧家具やコンテンポラリーアートと組み合わせてみてください。このライティングデスクの歴史的な風格が、新旧のコントラストを生む核となります。シンプルなデザインチェアやモダンな照明を添えることで、タイムレスな美しさを持つ洗練された空間が誕生します。黒と木の色彩が、モノトーンの空間に温かみと個性をもたらしてくれるでしょう。
品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。