Carnaby Ormolu(カーナビー・オルモル)による、豪華な装飾が施された陶器製フラワーベースです。底面には交差した剣のマークと「Carnaby Ormolu」の刻印があり、確かな来歴を持つ貴重な作品です。オルモルとは金メッキを施した真鍮装飾を指し、陶器と金属装飾を組み合わせた贅沢な仕上げが特徴です。
最大の魅力は、表面全体を覆う精緻な唐草模様と多彩な花卉装飾です。細かな貫入(クラックル)が入った白い陶器地に、金彩で描かれた唐草模様が優雅に這い、その上にブルー、イエロー、ピンク、グリーンなどの色鮮やかな花々が手描きで配されています。各色の花びらや葉は一つ一つ丁寧に描き込まれ、職人の高い技術が感じられます。
口縁部には立体的なアカンサスの葉装飾が施された真鍮製のリムが取り付けられ、台座部分にも植物モチーフの真鍮装飾が配されています。東洋的な唐草模様と西洋的な金属装飾が融合した、オリエンタリズムの影響を受けた19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパ装飾美術の特徴を色濃く反映した逸品です。
おすすめの使用方法・用途
フラワーベースとして季節の花を活けることで、豪華な装飾が花をより引き立て、格調高いフラワーアレンジメントが完成します。花を活けずにオブジェとして飾るだけでも、その芸術性と存在感は十分で、空間に華やかさと歴史的な雰囲気をもたらしてくれます。
リビングルームのマントルピースやサイドボード、玄関ホールのコンソールテーブル、ダイニングルームの飾り棚など、視線が集まる場所に配置することで、その美しさが際立ちます。イギリスアンティーク愛好家やオルモル装飾品コレクターにとって、特別な価値を持つ作品です。照明を当てることで金彩や色彩が美しく輝き、より華やかな鑑賞が楽しめます。
インテリアコーディネート提案
ヴィクトリアンエレガントスタイルでは、ダークウッドの家具やベルベットのファブリック、クリスタルシャンデリアと組み合わせることで、19世紀イギリスの上流階級の邸宅を思わせる豪華絢爛な空間を演出できます。金色の装飾が空間全体に統一感をもたらし、格調高い雰囲気が完成します。
エクレクティックラグジュアリースタイルなら、現代的でシンプルな空間に、あえてこの装飾的な花瓶を配置することで、新旧のコントラストが生み出す洗練された雰囲気を楽しめます。ホワイトやグレーを基調としたモダンな空間に、多彩な色彩と金彩が華やかなアクセントとなり、個性的で上質なインテリアが実現します。
品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。