日本が誇る伝統工芸、輪島塗による格調高い漆芸花器です。天然木に幾重にも漆を塗り重ねた本作は、深い艶と色彩の美しさが際立つ芸術作品といえます。専用の花台と箱が付属しており、大切に保管・ディスプレイすることができます。
最大の魅力は、赤から黒へと移ろう美しいぼかし塗りの技法です。上部の朱色が中央で深い黒へと溶け込み、再び下部で朱色へと戻るグラデーションは、まるで夕暮れの空や炎の揺らめきを思わせます。この繊細な色の移り変わりは、職人の高度な技術によってのみ実現できる表現です。
表面には金色の三日月のような曲線的な装飾が施され、モダンでありながら和の美意識が息づくデザインとなっています。円筒形のシンプルなフォルムが、漆の美しさと装飾の優雅さを引き立てています。専用の黒い花台が花器の存在感をさらに高め、空間に格式をもたらします。リユース品ならではの落ち着いた艶が、漆器の成熟した美しさを物語っています。
おすすめの使用方法・用途
床の間や玄関の飾り棚に花台ごと配置し、一輪挿しとして椿や桜などの季節の枝花を生けることで、日本の美意識が凝縮された空間を演出できます。花を生けない時でも、漆芸品としてそのまま飾るだけで十分な存在感があります。
リビングのサイドボードや書斎の棚に置けば、モダンな空間にも調和する芸術作品として機能します。漆器特有の深い艶が光を受けて美しく輝き、見る角度によって色合いが変化する様子を楽しめます。茶室や和室での使用はもちろん、現代的なインテリアにも意外なほど馴染む懐の深さを持っています。輪島塗のコレクションとして、また大切な方への贈り物としても価値の高い逸品です。
インテリアコーディネート提案
和モダン空間では、床の間や違い棚に配して、掛け軸や生け花とともに飾ることで、伝統美が息づく格調高い日本の空間を体現できます。畳や障子、間接照明と組み合わせれば、漆の深い色合いが柔らかな光を受けて美しく輝き、静謐で洗練された雰囲気を醸し出します。竹製の花入れや茶道具と並べても趣があるでしょう。
コンテンポラリーモダンなリビングなら、白い壁やコンクリート、ガラスといった無機質な素材との対比で、漆器の有機的な美しさが際立ちます。ミニマルな北欧家具やモノトーンのファブリックと組み合わせることで、伝統工芸が現代空間に溶け込む新しいスタイルが生まれます。スポットライトで照らせば、赤と黒のグラデーションがドラマチックに浮かび上がり、空間のフォーカルポイントとなるでしょう。
品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。