商品説明・特徴
イギリスから渡ってきた、東洋の美意識を湛えた染付の茶碗です。白磁の地に藍色の顔料で描かれた山水画が、まるで水墨画のような奥行きと情緒を感じさせます。
器の内外には、松の木が立つ丘陵地帯、小さな東屋、遠くに連なる山々、そして空を舞う鳥たちが繊細な筆致で描き込まれています。外側の波打つような装飾模様は、水の流れや風の動きを表現し、自然の躍動感を生み出しています。裏面には漢字の銘が記されており、東洋趣味への憧憬を物語る証です。
BLUE & WHITEと呼ばれるこの染付様式は、17世紀以降ヨーロッパで人気を博し、19世紀には英国の陶工たちが中国や日本の技法を模倣して数多くの作品を生み出しました。本品もその流れを汲む逸品であると思われ、東西文化が交差した時代の美意識を今に伝えています。経年による釉薬の貫入や色の滲みが、アンティークならではの味わい深さを醸し出しています。

おすすめの使用方法・用途
日本茶や中国茶を楽しむための茶碗として使用すれば、東洋的な静謐なティータイムが演出できます。抹茶を点てる際にも、山水画の意匠が禅的な雰囲気を高めてくれるでしょう。
ご飯茶碗としての使用も趣があり、日々の食卓に芸術性をもたらします。また、和菓子やフルーツを盛る器として、あるいは小鉢料理を盛り付ける器としても活躍します。
使用しない時は、飾り棚やサイドボードにディスプレイすることで、空間に東洋的な美意識と歴史性を添えるオブジェとなります。シノワズリ様式のインテリアを愛する方のコレクションアイテムとしても価値があります。

インテリアコーディネート提案
アジアンエクレクティックスタイルでは、竹や籐の家具、中国の骨董箪笥、漆器などと組み合わせることで、東洋の美が凝縮された空間を作り出せます。茶室風のコーナーに配置し、掛け軸や生け花と共にディスプレイすれば、禅的な静寂と美意識が漂う落ち着いた空間が完成します。ダークウッドの飾り棚に他の染付陶器と並べると、統一感のある格調高いコレクションとして映えます。
コンテンポラリージャパンディスタイルなら、北欧家具のシンプルさと日本の侘び寂びを融合させた空間に、この茶碗のブルー&ホワイトがアクセントとして際立ちます。白壁とナチュラルウッドの空間に配置することで、藍色の美しさが一層引き立ち、モダンでありながら伝統的な美意識が共存する洗練された空間が生まれます。オープンシェルフにグリーンや現代的な食器と混ぜて飾ると、新旧が調和した個性的なスタイリングになります。

品質・状態について
リユース品のため、新品と比較して使用感がございます。
リペア痕や経年変化による色ムラがある場合があります。
使用に伴う小傷や擦れ跡がある場合がありますが、使用に支障はありません。
写真と実物の色調に若干の差異がある場合があります。